Claude Code in Action 前編 :CLAUDE.md設定からGitHub連携までClaude Codeを使いこなす

Claude Code in Action 前編 :CLAUDE.md設定からGitHub連携までClaude Codeを使いこなす

AIを活用した開発をよりスムーズにするための新ツール「Claude Code」。

その真価を発揮させるには、適切な設定と機能の理解が欠かせません。本記事では、CLAUDE.mdによる指示のカスタマイズから、GitHub連携MCPサーバーの導入まで、実践的な活用術を解説します。


1. プロジェクトの「羅針盤」になるCLAUDE.md

Claude Codeを利用する際、最も重要になるのがプロジェクトのルートディレクトリに配置するCLAUDE.mdファイルです。

このファイルは、いわばプロジェクト専用の永続的なシステムプロンプトとして機能します。Claudeはすべてのリクエストでこのファイルを参照するため、以下のような情報を記述しておくことで、回答の精度が劇的に向上します。

  • コマンドの実行方法(ビルド、テスト、Lintなど)
  • プロジェクトのアーキテクチャや設計思想
  • コーディングスタイル(命名規則、コメントの有無など)

設定のバリエーション

指示のスコープに合わせて、3種類のファイルを使い分けることができます。

  • CLAUDE.md: プロジェクト全体で共有。ソース管理(Git)に含め、チーム全員で利用します。
  • CLAUDE.local.md: 自分専用のカスタマイズ用。Git管理から除外し、個人の好みを反映させます。
  • ~/.claude/CLAUDE.md: 全プロジェクト共通。マシン内のすべての開発でClaudeに守らせたいルールを記述します。

Tips: メモリーモードで賢く更新

ターミナルで # コマンド(メモリーモード)を使えば、対話形式で指示を追加できます。例えば # コメントは最小限にして、複雑なロジックにのみ記述して と入力するだけで、Claudeが自動でCLAUDE.mdに内容をマージしてくれます。


2. コンテキストを正確に伝える技術

Claudeに正確なコード修正を依頼するには、情報の「渡し方」がポイントになります。

ファイル指定は「@」を活用

特定のファイルを読み込ませたい時は、@ に続けてファイルパスを入力します。

例えば、@auth と入力すれば、認証に関連するファイル候補が表示され、選択した内容が即座にプロンプトに含まれます。

スクリーンショットの活用

UIの修正を依頼する場合、言葉で説明するよりも画像を見せる方が確実です。

Claude Codeのチャットインターフェースでは、Ctrl + V(macOSでもCmdではなくCtrl)でスクリーンショットを直接ペーストできます。視覚情報を共有することで、直感的なUI調整が可能になります。


3. 「Planning Mode」と「Thinking Mode」の使い分け

複雑なタスクに取り組む際、Claudeには2つの強力なモードが用意されています。

モード

得意なタスク

特徴

Planning Mode

大規模なリサーチ、複数ファイルにまたがる修正

コードベースを広く読み込み、実行前に詳細なプランを提示する。

Thinking Mode

複雑なアルゴリズム、難解なデバッグ

各モードは利用できるトークン量(思考の許容量)が異なり、複雑な課題に対してより深い分析を可能にします。

  • "Think": 基本的な推論。日常的なタスクに適しています。
  • "Think more": 拡張された推論。少し複雑なロジックの確認に。
  • "Think a lot": 包括的な推論。広範囲な影響を考慮する場合に有効です。
  • "Think longer": 思考時間を延長。難易度の高い問題に対応します。
  • "Ultrathink": 最大レベルの推論能力。アルゴリズムの最適化や、極めて困難なバグの特定に最適です。

Planning Modeを有効にするには、Shift + Tab を2回(自動承認設定時は1回)押します。実装前にプランを確認できるため、予期せぬ書き換えを防ぐことができます。


4. カスタムコマンドでワークフローを自動化する

よく使う一連の操作は、カスタムコマンドとして登録しましょう。

プロジェクト内の .claude/commands/ ディレクトリにMarkdownファイルを作成するだけで、独自の / コマンドが作成可能です。

活用例:テストコード生成コマンド

write_tests.md というファイルを作成し、$ARGUMENTS プレースホルダーを使用すれば、以下のように柔軟な指示が可能です。

Markdown

Write comprehensive tests for: $ARGUMENTS
- VitestとReact Testing Libraryを使用すること
- __tests__ ディレクトリ内に配置すること

これを保存し、Claude Codeを再起動すれば、/write_tests [ファイルパス] でルールに沿ったテストコードが自動生成されます。


5. MCPサーバーとGitHub連携でさらに便利に

Playwright MCPサーバーの導入

ブラウザ自動テストなどを行う「Playwright」をClaudeから操作するには、以下のコマンドでMCP(Model Context Protocol)サーバーを追加します。

claude mcp add playwright npx @playwright/mcp@latest

毎回アクセス許可を求められるのが手間な場合は、.claude/settings.local.jsonallow 配列に mcp__playwright を追加することで、スムーズな実行が可能になります。

GitHub Appによる自動レビュー

/install-github-app を実行すると、GitHubリポジトリとの強力な連携がスタートします。

  • @claude メンション: IssueやPR内でClaudeを呼び出し、コード修正やタスクの実行を直接依頼できます。
  • PR自動レポート: プルリクエストを作成するたびに、Claudeが変更内容を分析し、影響範囲をまとめた詳細なレポートを自動投稿します。

まとめ

Claude Codeは単なるチャットツールではなく、開発環境と深く統合されるエージェントです。

CLAUDE.mdを育て、適切なモードやカスタムコマンドを使い分けることで、あなたのコーディング速度は飛躍的に向上するはずです。まずは小さなルール設定から始めて、自分専用の開発パートナーに育て上げていきましょう。